南インド出身のデザイナーの服が、ブーミ・ペドネカールやダニエル・シーザーなどのセレブに着用されている
ケララとクウェートの文化が融合した独自のスタイルを持つ若手デザイナー、リアック・オセフは、伝統的なシルエットに新しい息吹をもたらしています。
ブーミ・ペドネカールやダニエル・シーザーをはじめとするセレブが愛用する彼の服は、再解釈されたルンギや白いレースのボタンアップシャツなど、実用的なウェアにユニークな視点を提供しています。
ケララのパタナムティッタ県ランニ出身でクウェート育ちのオセフは、「クウェートでの人々の服装スタイルが私に大きな影響を与えました」と語ります。
彼のブランドは2022年にレジェンツ大学ロンドンでのファッション業界賞を受賞した後、第二コレクション「ADI」を発表。マレーアラム語で「強い肉体的接触」を意味するこのコレクションは、フィジカルタッチの概念を探求しています。
特に注目されるのが、シャツをルンギにインする形を取り入れた「イニマ」ウエストラインパンツです。メンズウェアが主流ながら、スイスのアスリート、アリーシャ・レーマンや俳優のブーミ・ペドネカールも彼の個性的なウエストラインを楽しんでいます。
オセフは心理分析の研究にも熱心で、「ADI」では内面の動揺や攻撃性をテーマにしています。彼の服は、人と人との衝突や葛藤を表現するために、レザーやミリタリーグリーンの生地を用い、二つの異なる素材の融合を試みています。